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オランダの習慣、マナーについて その1(2017年03月30日)

オランダは世界の他の国と同様に自国の文化、習慣を持っています。本ブログではオランダの本質を理解していただくために、オランダの典型的な習慣、マナーの概要を紹介します。文化の違いと言ってもいろんな側面がありますので、今回は挨拶と会話にフォーカスしてみたいと思います。

挨拶

オランダでは(他のEU諸国のように)自己紹介の際には握手が必須です。男性同士、女性同士、男性と女性など、握手は性別関係なく基本の挨拶のひとつです。
しかし実際に握手にはどのような意味があるのでしょうか。いろんな答えがあると思いますが、ここにいくつか記載してみま
す。

オランダでは(他のEU諸国のように)自己紹介の際には握手が必須です。男性同士、女性同士、男性と女性など、握手は性別関係なく基本の挨拶のひとつです。
しかし実際に握手にはどのような意味があるのでしょうか。いろんな答えがあると思いますが、ここにいくつか記載してみま
す。

1.) 握手は他者への尊敬の意を表します。オランダは世界でも最も寛容な国の一つと考えられています。その一方で、性、宗教、年齢、考え方、政治思想、その他非常に多くの事柄(例えばゲイカップルの結婚など)の差別に関しては、非常に厳しい国です。平等と公平は、時に他国の人には理解が難しいオランダ的思考の柱となるものです。

2.) 握手のやり方でその人がどんな人なのか知ることができます。だらなしない握手は特にビジネスシーンにおいて誤解を与える可能性があります。相手に対して興味がないと思われかねません。その反対のケースもあります。強すぎる握手は相手に威圧していると捉えられる可能性があります。上述の通り平等を重んじるオランダにおいては、これは良い始まり方ではないです。

3.) お互いに触れ合うというのは、人間にとって日常生活の中の普通のことです。初めて会った人と親密な関係が構築できるという意味ではありませんが、握手は他者との関係を近いものにしたり信頼関係を築くのに役立ちます。

つまり、ルールは簡単で、初めて人に会った時は握手して自己紹介しましょうということです。2回目、3回目に会う時、あるいはオランダ人の同僚がいる場合には普段から握手をします。朝、握手をしながら「おはよう」と挨拶することは、友情を深めるには良いスタートです。また、仕事を終えて帰る際にも軽く握手するのも良いですね。

上記は、関係性を良くしたい男性同士についての内容です。

女性と男性の関係性に関しては、もし親しい友人の場合は軽くキス(頬を合わせる)という選択肢も出てきます。通常左から3回頬を合わせます。

このキスをするという挨拶は主に女性が行なうものだということを覚えておいてください。男性同士では行ないません!父と、息子、あるいは親戚の男性同士の場合などは例外としてキスすることもありますが、あまり一般的ではありません。

キス&ハグを組み合わせは、もっとも純粋で可愛らしいことのひとつですね。

スーパーマーケットや、移民局などの公的機関などに行った時には、“Goedemorgen” (おはようございます), “Goedenmiddag” (こんにちは), “Goedenavond” (こんばんわ)などの挨拶をするのを忘れないようにしましょう。単に「Hello」というだけでも良いかもしれません。
挨拶と笑顔は最高のコンビネーションです。2人の魂の最短距離は笑顔ですよ。

会話

挨拶と自己紹介が終わったら、次は会話です。オフィスで休憩中であっても夜パーティーで飲んでいる時でも友好的な関係を作ることに集中しましょう。

一方、欧米(特にヨーロッパ)の人と話す時には、目を見て話すことが必須です。初対面の人の目を見て話をすることは難しいかもしれませんが、多くの良い点もあります。結局のところ、目はその人自身を映すものなので。

ちょっと話をしたら、その後はファーストネームで呼び合うようになるのがオランダでは普通です。それに関してタイミングなどは心配しないでください。話し相手に合わせれば良いだけです。ファーストネームで呼び合うことは誠実さや相手への信頼を示すものでもあるので、それを拒否するのは無礼にあたるかもしれません。また、丁寧過ぎると関係構築に時間がかかったりします。

もしあなたの名前が外国人にとって長すぎたり、発音が難しい場合には、短縮した呼び名を考えてみるのも良いかもしれません。覚えてもらいやすくなると思います。

96%以上のオランダ人が高いレベルの英語を話すことができますので、オランダ語の壁を心配する必要はありません。オランダ人は高いレベルの知識を持っており、夜通し 政治関連の議論をするのも好きです。文化の違い、歴史、世界情勢(戦争や飢餓問題など)にも興味を持っている人が多いです。意見交換することを恐れないでください!

このような議論を行なうのは簡単なことではありませんので、世界情勢に関するあなたの考え方を日々アップデートするようにしてみてください。

文化の違いや世界への歴史的な影響といった内容でなくても、単に日常的な意見交換だけでもオランダ人のこととその考え方をより深く理解することができます。

多文化かつ長い歴史を持つ国オランダにいると、世界がどれくらい大きいのかを考える機会がたくさんあります。自分を表現する方法は自分の文化に基づくものだけではないのです。

上記の内容はオランダの一般的な話であり、地域によって、また人によって異なりますのでご留意ください。