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家主とのトラブルを未然に防ぐ!オランダでの住宅賃貸契約で最低限押さえておきたいこと(2016年12月14日)

オランダに移住して、まず始めにしなければいけないのが、何と言っても「家探し」。しかし、初めて暮らす国で、しかも日本語ではなく外国語で賃貸契約をするとなると、不安がつきものです。
 
外国人に家を貸したい家主や不動産会社であれば、多くの場合、英語で賃貸契約書を用意しているでしょう。しかし、なかにはオランダ語で契約を結ばなければならないシーンもあるかもしれません。
 
そこで今回は、「オランダでの住宅の賃貸契約書において、最低限押さえておきたいこと」をまとめてご紹介します。家主や不動産会社とのトラブルを未然に防ぐための参考にしてください。
 
賃貸契約書に含まれるべき項目
 
オランダでの賃貸契約書には、以下のような項目が含まれている必要があります。
 

  • - 賃貸の開始日と終了日
  • - 契約終了を通知する期間
  • - 月額の家賃と合意の取れた支払い方法
  • - 家主とテナント(借り手)、双方の氏名
  • -(家具付きの場合)家主が提供する家具のリスト
  • - 家主に課せられる義務(家財の修理、メンテナンスなど)
  • - 特定の規則(ペットや喫煙の可否、第三者が住まうことなど)
  • - 家賃には含まれない費用(ガス、水道、インターネット料金など)
 
これらの項目が、家主や不動産会社に渡された契約書にきちんと含まれているか確認し、もし含まれていない場合には、合意を取るようにしましょう。
 
その際には、エビデンス(証拠)として残しておくために口頭ではなく、きちんと文面に残る形で合意を取ることをオススメします。
 
家主とテナント、それぞれの義務
 
賃貸契約書には、上記のような項目に加え、家主とテナント、それぞれの義務についても明記されているはずです。
 
家主の義務
  • - 合意した契約期間中はテナントが確実に部屋を使えるようにする
  • - 契約期間中に発生した家財の修理については合理的な範囲で対応する
  • - 電気やインターネットなどテナントの生活に支障をきたす問題の解決に努める
  • - 契約を解約する際には、その3〜6ヶ月前までに正当な理由とあわせて通知する
 
テナントの義務
  • - 家主と合意した家のルールに従う
  • - 合意した毎月の家賃を合意した期日までに支払う
  • - 家財の修理が妥当な期間内に行われることを許可する
  • - 契約を解約する際には、その1〜3ヶ月前までに正当な理由とあわせて通知する
 
こうしたお互いの義務について確認しておくことで、
「家主にはどこまで面倒を見てもらえるのか」
「契約書には書いてあるのに、家主にきちんと対応してもらえない」・・・
などのトラブルや不満を防ぐことができます。
 
契約書以外に入居時に確認しておきたいこと
 
契約の時点で必要な項目やお互いの義務をきちんと確認していたとしても、実際に住み始めてから、「この点も明確にしておくべきだった」と気づくこともあるでしょう。
 
最後に、筆者や身のまわりの体験談から、「入居時の点検の際にこれも押さえておくと安心」という事柄をご紹介します。
 
  • - 壁や床のキズなど、気づいたところは写真に撮り、家主・不動産会社と共有しておく。特にバスルームなどの水回りは換気が日本より悪いので要注意
  • - 自分の名義で光熱費の契約をする場合、電気・ガス・水道のメーターを写真に撮っておく。不動産会社が変わって契約手続きをしてくれるところもありますが、メーターを間違って入力していた場合に証拠として役立ちます
  • - 家の契約に照明も含まれている場合、電球が切れていないか確認しておく。切れている場合は取り替えを依頼しましょう
 
なかには、「本当に細かい」と思える心配事もあるでしょうが、最初にクリアしておくことでそのあとのオランダ生活を快適に過ごすことができます。この記事を参考に、家探しを頑張ってくださいね。

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