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オランダ住居不動産情報【部屋を探す際に知っておくべきこと】(2016年11月22日)

良い物件を見つけたらすぐに決めるべし!良い物件はすぐに取られてしまいます。
 
EUの中でも人口密度の高い国のひとつであるオランダでは、アパートメントタイプの物件のほうが比較的多いようです(特にアムステルダムなどの大都市)。また、オランダの家賃相場はEUの中でも高いとしばしば言われています。郊外であれば比較的リーズナブルな物件もあるのですが、アムステルダムやデン・ハーグなどの大都市の中心エリアは、やはり家賃は高くなりがちです。


実際にはいくらくらいなの?
 
予算を判断基準として様々なスタイルや場所で物件を借りることができますが、周辺の環境や友達が住んでいる場所などを基準に物件を探すのも良いかと思います。オランダの物件は一般的にクオリティの高いものが多いです。多くの物件は充分な広さがあり、窓は大きく、天井は高くなっています。
 
2ベッドルームのアパートメントタイプの場合、家賃は 1200~1400ユーロが一般的です。家賃は通常、物価指数に応じて毎年値上げされます。

上記の価格はあくまでオランダ全体の平均です。アムステルダムなどの大きな都市や、アムステルフェーンのような人気のある都市では、同じような物件でも1600ユーロ以上は見ておいたほうが良いと思われます。ちなみにオランダの家賃はフランスのパリの家賃に匹敵することを覚えておいたほうが良いでしょう。
 
デポジット(敷金)はどうなっているの?
 
賃貸のデポジットは、賃貸期間後の修繕のために使われます。家主とテナント(借主)が事前に書面で同意しない限り、テナントが支払うべき未払いの賃料や設備費に充てることは出来ないようになっています。
 
気をつけるべきこと
 
オランダの物件は、Furnishedと呼ばれる家具付き物件と、Unfurnishedと呼ばれる家具なし物件(照明、壁紙などは付いている)、またShellと呼ばれる家具なし物件(照明も壁紙も無し)があります。家具なし物件、特にShellは価格が安いためお得だと思われるかもしれませんが、賃貸する際には壁紙やカーペット、照明器具などすべてを買わなければならず、そして退去時にはそれらをすべて剥がして元の状態に戻しておく必要がありますので、滞在期間がはっきりしない場合はFurnishedのほうが良いかもしれません。また、Furnishedはすぐに住み始められるというメリットもあります。
 
以下のような点に気をつけましょう。
 
•家庭用品と配管の修理が契約に含まれていることを確認する
•例えば週末に水ボイラーが故障した場合などの自己負担費の払い戻しを、オプションとして含める
•光熱費が家賃に含まれている場合、毎年のその費用見直しプロセスについて同意しておく
•契約を解除するための通知期間を明確にし、デポジットの返却期限が設定されていることを確認する
•家具付きアパートメントについては、両当事者が署名した家具の一覧表が契約の一部であることを確認する
•「リビングルームのカーペットに小さなコーヒーの染みがついている」や「ベッドルームの衣装ダンスのドアに磨耗の痕跡がある」など、最初から損傷している箇所をメモしておきます。 そのような物をリストアップしておくことは、あなたがアパートの外に出るときに無駄なトラブルを避けられるでしょう。
 
設備等に何も問題ないことが事前にすべてチェック済みの物件であること、そして賃貸契約の中で誰が何の責任を負うのか明確になっていること、などが非常に重要です。
 
突然立ち退きを要求されることはあるか?
 
テナント(借主)側は正当な理由(異動で日本に帰国することになった等)があれば、契約終了日前でも解約を申し出ることができますが、大家側からは契約期間内に解約することはできません。
 
もし大家が契約を更新したくない場合には少なくとも1ヶ月前にはテナントに通知が必要です。大家はテナントに出ていってもらいたい、契約を解除したい時には、テナントが家賃を滞納している等の充分な理由が必要だということを知っておいてください。
 
ただ、このようなケースは非常に稀です。オランダ人はフレンドリーな気質なので、通常はお互いに相談して決めるというのがベストの解決策です。
 
新しくオランダに来た人にとって、オランダはとても住みやすい場所だと言えます。みなさんのオランダ生活がうまくいくことを祈っています。そしてこの記事がその手助けになれば幸いです。

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