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オランダでレストランを開業し、お酒を販売する場合には資格が必要です(2017年10月10日)

オランダ、特にアムステルダムはヨーロッパ最大の観光スポットのひとつです。したがって、オランダの飲食産業は非常に整備されており、レストラン、バー、クラブなど様々なタイプの飲食店があります。この記事では、アルコール飲料を扱うすべての飲食店が合法的に酒類を提供するために取得しなければならない資格、SVH試験についてご紹介します。

SVHの資格を取ることは必須か?

もし酒類を提供するのであれば、SVH試験に合格することは必須です。オランダの飲料法(Drank-en Horeca wet)によれば、起業家ご本人や店長、あるいは社員などでSVHのライセンスを持った人が最低一人は営業時間中に店舗に居る必要があります。

スタッフの要件

ビールやワイン、シェリー酒やアルコール度数の強いリキュールなどを提供する場合には、スタッフは16歳以上でなければなりません。18歳以下のバーテンダーは酒類の販売はしても良いですが、それを飲むことは禁止されています。また、21歳以上の店長が必ず居る必要があります。彼らはSVH資格の証書(SVH Verklaring Sociale hygiëne)を持っていなければなりません。SVHに関する情報はこちらのWebページでご確認いただけます(オランダ語のみ)。
 
もしあなたのレストランの設立形態がVOF(合名会社)の場合、両名がSVHの申請を行う必要があります。

この試験の内容は?

あらゆる事態に備えるため、スタッフは充分なトレーニングを受けている必要があります。もし客がひどく酔っ払ったり暴力的になったらどうしますか?あるいは誰かが他の客に迷惑をかけたりスタッフを脅したりなど、手に余る状況の場合どうしますか?SVHではこれらの状況に対処する方法も学びます。
 
SVHはアルコールに関してだけでなく、薬物やギャンブルに関する法律などに関しても学びます。基本的に試験の目的はオランダで起こり得る難しい状況を、出来る限り多く解決することです。

どうすれば試験に合格できるか、どこで試験対策の教材を入手できるか

試験は40問の選択式(A,B,Cの3択)で、時間は40分です。試験に合格するためには、最低でも29問以上正解する必要があります。試験はオランダ語、英語、アラビア語、中国語(簡体字)、トルコ語で受験することができます。試験は試験機関でコンピュータを使った試験、口述試験も選ぶことができます。
 
独学で勉強される場合は、教材テキストを購入することをお勧めします。
自分で合格する自信が無い時は、有償の講義を受講することもできます。その場合は、講義後にそのまま試験を受けることができます。講義を実施する機関が試験もアレンジしてくれます。


試験はどこで受けられるか?受験料は?

 
オランダにはSVHの機関がたくさんあり、申し込みの際に試験を受けたい都市を選択することができます。上述の通り、コンピュータを使った試験、口述試験も選ぶことができます。ただしコンピュータを使った試験はSVHの機関自体では受けられなくなっていますので、コンピュータ試験をご希望の場合はこちらのリンクをご確認ください。

<受験料>

オランダ語での受験 135 Euro(VAT込み)
オランダ語以外の言語での受験 185 Euro(VAT込み)

教材は10~50 Euroの間でいくつかあります。講義コースは最大350 Euroかかります。こちらの例をご参照ください。

試験に落ちたらどうなるか?合格したらどうなるか?
 
試験に合格しなかった場合は、再度受けなおしてください。合格した場合は1~2週間以内に卒業証書と共に住所宛に手紙が届きます。試験の正解は、試験後の翌営業日に確認することができます。ですので自己採点をして合否を自分で確認することができます。
 
試験を受けた人すべてのみなさんの飲食業界での成功をお祈りしています!
 
(注)オランダの法律変更などによって上記情報は変更になる可能性がありますので、最新の情報は随時ご自身でご確認いただきますようお願いいたします。