オランダのビジネス進出はオランダ起業サポート

  1. トップページ >
  2. 生活の記事一覧 >
  3. オランダのごみ廃棄、リサイクル事情

オランダのごみ廃棄、リサイクル事情(2017年02月15日)

オランダはリサイクルと環境保護の先進国の1つですが、ゴミの廃棄方法、リサイクル方法は地域によって異なります。オランダに来たばかりの方は、戸惑うことも多いかと思います。
この記事では、みなさんが不要な罰金を支払うことにならないよう、オランダのごみ廃棄方法、リサイクル事情に関する情報をお伝えしたいと思います。





オランダに赴任した際、あるいはオランダ国内で引っ越しをした際には、大家さんにその地域のごみの出し方について忘れずに確認をするようにしてください。アパートメント(日本で言うところのマンション)と一戸建て(あるいはローハウスと呼ばれる集合住宅)で分けて考える必要があります。

一般廃棄物
Restafvalは、リサイクル不可で無害な家庭廃棄物です。道沿いの濃い緑色または灰色の回収ボックスに入れます。回収ボックスは施錠されていて、ごみを入れると傾斜台を通じて地下の大きな収集タンクに入れられます。地元住民には鍵が配布されています。

紙類
あなたがアパートメントに住んでいる場合、紙類廃棄のシステムは家庭一般廃棄物に似ています。アパートの外側に回収ボックスがあり、アパートの住民にはそれを使用するためのキーが提供されます。一戸建ての場合はごみ用コンテナ(大きなごみ箱のようなもの)が自治体から提供されます。自治体からごみの回収スケジュール表が配布されますので、そのスケジュールに合わせてコンテナを収集場所に出します。表には分別されたごみの種類ごとにスケジュールが掲載されています。

有害廃棄物
いわゆる有害廃棄物はChemokarと呼ばれるごみ回収車に手渡しします。「Bring out your rubbish!(ごみがあったら持ってきてください)!」と大音量で音声を流しながらゆっくり走っているトラックをみなさんもご覧になったことがあるかもしれません。
Chemokarは塗料、写真薬品、排水クリーナー、カーバッテリー、オイルなど、あらゆる種類の危険な家庭ごみを回収してくれます。電池や小型電化製品なども回収してくれます。Chemokarの運営方法は地域によってまちまちですので、詳細はお住いの地域の自治体などにお問い合わせください。

デポジットコンテナ(容器回収機)
多くの飲料容器(ガラスまたはプラスティック)はデポジット方式を取っています。つまり購入時に容器代も支払っているのです。スーパーマーケット(Albert Heijn、Dirkなど)の容器回収機を使用して、これらの飲料容器(ボトルやビールケース)を返却します。容器回収機に容器を入れると、容器代が記載されたレシートが発行され、レジに持っていくと買い物代金からそのレシートに記載された金額分を引いてくれます。たとえば、ハイネケンが24個入っているビールケースの場合は、3.5ユーロほど戻ってきます。 1.5リットルのペットボトルの場合、払い戻しは10〜25セントです。ただし全てのペットボトルがデポジット方式を取っているわけではないことを覚えておいてください。

バッテリー
使用済みのバッテリーは、ほとんどのスーパーマーケットや他の多くの店で見られるバッテリー回収容器に入れることができます。

古い薬
古い薬は薬局で安全に廃棄してもらうこともできますし、Chemokarも受け付けてくれます。
衣料品や家庭用品の寄付サイトなどもあります。無駄に破棄してしまうより、寄付して役に立ててもらうというのも良いかもしれませんね。こちらをご覧ください。

オランダに来たばかりの人にとっては、オランダのリサイクルの仕組みは分かりづらいかもしれませんが、慣れればすぐに理解いただけると思います。環境保全のためにもリサイクルの仕組みを理解されてはいかがでしょうか。
地域によって上述の回収方法は異なりますので、必ずご自身がお住いの地域のルールをご確認くださいね。日本人の多いアムステルフェーンであれば、こちらのサイトで郵便番号と番地を入力すると、ごみ出しのスケジュールを見ることができます。

PR